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竹永 秀信; 久保 博孝; 杉江 達夫; 朝倉 伸幸; 逆井 章; 黒田 成一*; 内野 喜一郎*; 村岡 克紀*
Proc. of 1996 Int. Conf. on Plasma Physics, Vol.1, p.642 - 645, 1997/00
ダイバータでの水素原子およびヘリウム原子の挙動を明らかにするために、DおよびHeIのスペクトル測定、強度分布測定結果を、モンテカルロシミュレーションコードを用いて解析した。Dスペクトルは、測定、シミュレーションともに荷電交換反応でできた高エネルギー原子と水素分子の解離によってできたフランク=コンドンエネルギー程度の低エネルギーを持った原子に対応する成分から構成されている。しかしながら、シミュレーションでは、低エネルギー成分のピーク値のずれが測定よりも大きくなっており、これを一致させるには、フランク=コンドンエネルギーよりさらに低いエネルギーを持つ原子の寄与を考慮する必要がある。HeIスペクトルの拡がりは分光器の分解能程度であり、ヘリウム原子のエネルギーが低いことを示した。また、強度分布測定から、ダイバータでの水素原子密度とヘリウム原子密度の比を評価した。
木村 貴海
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 139(2), p.297 - 305, 1990/00
被引用回数:13 パーセンタイル:76.08(Chemistry, Analytical)ネプツニウム、プルトニウム、アメリシウム及びキュリウムのリン酸ビスマスへの共沈における酸と酸濃度、ビスマス添加量及び共存元素の影響を調べた。その結果、0.2Mリン酸にビスマス1mgを添加し沈澱を生成し、そのスペクトル直接測定することで、上記のアクチニド元素を同時定量できることを示した。さらに、各アクチニド元素の共沈における収率の順序を酸化状態及び硫酸錯体生成の違いにより議論した。
木村 貴海; 小林 義威
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 94(6), p.381 - 390, 1985/00
被引用回数:3 パーセンタイル:47.04(Chemistry, Analytical)イオン交換樹脂、ポリエチレン、ポリスチレンなどの可燃物試料中の放射体の破壊定量法を検討した。これらの試料は酸分解法により分解し、含まれる放射体は硫酸バリウム共沈方で回収し、線計数とスペクトルを測定して定量した。ウランを用いた実験では加えたウランの95%以上が全ての試料から回収された。さらに応用として使用済イオン交換樹脂を酸分解、Fe(III)触媒過酸化水素、燃焼による方法でそれぞれ分解し、放射体を定量した結果、測定値はそれぞれ実験誤差の範囲内で一致し、主要な放射体はプルトニウムであることがわかった。
木村 貴海; 小林 義威
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 91(1), p.59 - 65, 1985/00
被引用回数:15 パーセンタイル:84.23(Chemistry, Analytical)ウランとトリウムの硫酸バリウムへの共沈挙動を、ウラン・トリウムの濃度、酸および酸濃度、硫酸ナトリウム・硫酸カリウムの添加量を変化させて、ウラン・トリウムの収率から検討した。収率は線計数とスペクトルを測定し求めた。その結果、ウラン・トリウムの共沈にはとくにカリウムイオンの存在が必要なこと、最適条件のもとでトレーサー量から1.5mgまでのウランまたはトリウムが硫酸バリウム(10mg)に定量的に共沈することを見出した。さらに、正確な共沈機構は明らかではないが、共沈したウランの硫酸バリウム沈澱中の化学形について検討を加えた結果、ウランはカリウムと1:2のモル比で共沈していることが明らかになった。